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2006.03.15

カプリの目の記録3/15(水)

朝になった。

すぐカプリの目を確認した。

白濁はよくなってない。

K君とカプリを連れ病院へいくことにしました。

いつもなら、どっちかが一人で連れていくのだが、なぜかこの日は2人で一緒にいった。

なぜかそうした方がいい気がした。

病院に着き、先生からいろいろ詳しく話を聞かれる。

また検査もされた。

そして先生からこう説明があった。

『先日の症状は、よくなっているようです。

しかしこの白濁はどうもホーナー症候群とは原因が違うようですね。


・・・・・

おそらくこの症状をみて、『若年性の白内障』の可能性が高いでしょう。

今このこの左目はほとんど見えてないと思います。 』

恐れていた『白内障』という言葉を聞いたとき、目の前が真っ暗になった気がした。

そして、 『もう左目はほとんど見えてないと思います。』と告げられたとたん、涙が溢れ出しました。


なんともない、やるせない気持ちで涙が止まらない。

先生はそんなアタシを見て、ゆっくりとわかりやすく説明を続けてくれました。

『若年性白内障』

眼球のなかで、光を通し、焦点を合わす「水晶体」が白く濁ってくる病気が「白内障」である。白濁が始まると、眼がかすみ、視覚がぼやけてくる。水晶体の白濁が進むと、ちょうど白雲に包まれたように、物が見えなくなっていく。

若年性白内障は、おもに遺伝性の病気が多い。一歳未満、あるいは二歳未満で、遺伝的に進行性網膜萎縮という網膜疾患になる犬たちが、白内障を併発することが多い。ただし、若年性白内障の場合、まず水晶体を前後から包むふくろ(前嚢と後嚢)のすぐ下が白濁し、のち水晶体の皮質に白濁が広がっていく(なお、網膜の病気があれば、手術で眼内レンズを入れても、視覚は回復しない)。

 2

このような内容を説明してくれました。

カプリはこのまま放っておくと、100%失明するでしょうとのことです。

そして、怖いのがこの若年性白内障の場合、片目だけではなく両目に出る可能性が高いということ。

片目だけなら、正直犬にとって、それほどの不快感もなく通常の生活もできるものの、両目が失明となると・・・・・・

だから、早急な処置を要すると、いわれました。

怖いけど、聞かなければならないひとことを聞いた。

『治るんですか?』

この問いに先生はこう答えた。

『手術が出来れば、高い確立で治るでしょう。しかし、状態がわるいと手術が出来ない場合もあるので、目の専門医に連れて行っって検査をしてもらってください。』

と。

犬の目専門の権威ある先生が知り合いでいらっしゃるといい、すぐその先生に電話をしてくれ、

『手遅れになる前に』

と、すぐその病院へ連れて行くことになりました。

だめだ、だめだと思いながらも先生の話を聞いている最中も涙が止まりませんでした。

だって、まだカプリは7ヶ月なのに。

まだ赤ちゃんなのに。

そんなあたしの不安な気持ちが伝わったのか?カプリもぺったりとわたしにくっついて、離れません。

震えています。

カプ・・・・・

カプリはまだ2つの季節しか過ごしたことがなくって、これから春になって、桜を一緒に見て、夏になって、一緒に海に行って・・・・

なんとか両目で物を見せたい!

そして、まだ治る可能性はあるといいます。

『手術ができれば・・・・』

できれば・・・・という言葉が引っかかります。

もし、網膜に病気が見付かった場合、手術はできないそうです。

だからそうなる前に一刻も早く!という判断です。

大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせてみました。

そして、その日の夕方予約の時間に紹介していただいた病院へ連れて行きました。

そこは文京区の後楽園の近くにある病院です。

待合室には何匹かのワンちゃんたちがいました。

カプリはすっかり病院をこわがって、震えています。

そして、またいろいろな検査をされている間、わたし達は待合室で待ちました。

数十分たったころ、先生によばれました。

先生の診断は、『若年性白内障』に間違いがないということでした。

内容は、大体ガーデンの先生と同じことでした。

MRIで眼球の検査をしたところ、初期の白内障の症状から、ブドウ膜炎というのを起こしているということです。

Photo_82_1

↑左:これは正常な右目 左右均等にカッコのようになっているのが正常な水晶体の状態

右:全体的に白い膜のようなものがあってあって、楕円形が歪んでいるのが白内障の左目。

3_1

↑右の写真のシルバーっぽく見えるのが白内障の症状です。

現在の状態だと網膜に異常もないので、手術はおそらくできますが。

今は眼球にひどい炎症を起こしているため、この炎症を取り除かないことには何も処置を出来ないということです。

火がボウボウ燃えている家の中に飛び込んで手術するのと、火が沈下したあと、キレイな状態で手術するのと、どちらが可能性が高いかわかりますよね?といわれた。

で、1週間薬をのんで、まず炎症を沈静することになった。

それでもわたしの頭の中には、納得の行かない点があった。

このわずか5日間でこんなに症状が悪化していて、このまま1週間もたったら、もしかしたら網膜はく離を引き起こす可能性があるのに、このまま待つしかないんですか?

せめて、1週間じゃなくても、3日後に見てもらったりできないんですか?

先生はこの間に症状が悪化する可能性は少なからずともあるという。

でも実際炎症をまず抑えることを第一に考えないと、なにも手立てはないんです。

と続けた。

2~3日の間にそこまで症状が悪化することはまずないから心配しないで大丈夫だといいます。

『でも・・・』

っていう、わたしをK君がとめた。

『いまは先生のいうとおりにするしかないやろ、大丈夫だっって・・・』

とりあえず、食欲もあるし、元気もある。

この1週間目薬と飲み薬で炎症を抑えることにした。

そして、ビデオを見ながら実際の白内障の手術のの様子を説明してくれました。

『白内障の手術について

白内障の手術は、濁った水晶体の内容物を摘出して人口レンズを挿入する手術です。水晶体を卵にたとえると、白内障はゆで卵です。白内障手術は目の中で卵の殻(水晶体嚢)の一部を丸く切りとり、ゆで卵の白身と黄身(水晶体)を超音波で細かく破砕しながら吸引し残った殻の中に人口レンズ(眼内レンズ)を挿入することです。

この手術は手術用顕微鏡で行なう精密な手術ですが、手術のみではなく、術前、術後の治療が手術の成績を大きく左右する要素になります。犬では人に比べ、手術による炎症を起こしやすい特長を持っています。したがって、術前検査を入念に実施する必要があります。またひとくちに白内障といっても、症状が異なりますので(ゆで卵か半熟卵か、固ゆでか、殻から白身がはみ出しているか、いないか?などによって手術の方法や難易度に差が出てきます。)検査終了後の説明を良く理解し、手術に臨まれることが重要です。』

科学って、医学ってすごいと思った。

本当に、上記の説明のように、実際眼球に切り込みを入れ、なかの白濁を吸い取って、中にレンズをいれるのだ。

ハジメ目をそむけてしまったが、すごい感嘆するばかりだ。

待合室にもどると、一匹のコッカーちゃんがいた。

このこも若年性白内障で1歳のときに両目の手術をしたらしい。

今はもうすっかり元気で両目もきちんとみえるらしい。

『ここの先生に任せておけば安心よ』

という、飼い主さんのひとことに救われた気がした。

大丈夫、大丈夫・・・・

わたしが、しっかりしないといけない。

わたしがいつまでもべそべそしていると、それがカプリに伝わって治るもの良くならない!

やめよう、嫌なことを考えるのは、やめよう

大丈夫、カプは大丈夫。

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